冬期に−20℃という極寒環境でコンクリートを打設する際、最も懸念されるのは凍害です。強度が十分に発現せず、ひび割れや表面の剥離(スケーリング)が生じ、やり直しのコストは適切な加温費用を遥かに上回ります。
しかし、施工は十分に可能です。ポイントは、適切な熱源の供給、温度管理、そして十分な断熱処置の3点に尽きます。
1. 電熱線(ヒートトレーシングケーブル)の配線方法
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(1) 型枠の外側に蛇行状(サーペンタイン状)に巻き付けます。間隔は 15〜25 cm とし、アルミテープで固定します。
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(2) あるいは、鉄筋の隙間に通しても構いません。ただし、鋭利な部分への接触は避けてください。
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(3) 打設後、コンクリートの表面にも電熱線を敷設し、その上から保温マットを被せる方法も有効です。
2. 断熱処置は必須です
電熱線は熱を発生させますが、断熱が不十分では電気代の無駄遣いになるだけです。型枠の外側に押出法ポリスチレンフォーム板や保温マットを貼り付け、角や継ぎ目などの隙間は確実に塞いでください。
3. 温度管理を徹底しましょう
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各回路にサーモスタット(温度調節器)を設置し、10〜20℃に設定します。
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コンクリート内部に温度センサー(測温プローブ)を埋め込みます。
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分電盤には漏電遮断器を設置します。
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ゾーン別・回路別の制御を行います。
4. −20℃環境における特記事項
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(1) 常温時の要件と比較して、加温出力を約 30% 増にします。
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(2) コンクリートの型枠への投入温度は 5℃以上を確保します。
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(3) 養生期間中は電源を絶対に切らないでください。理想的には二重回路(バックアップ系統)を備えることを推奨します。
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(4) 型枠の撤去時は、急激な温度差が生じないよう注意します。